君の元に

真っ暗な部屋の中、 無造作に積まれた引っ越しの荷物を見つめ、涙が止まらない

どうして、消えてしまった…どうして絡めたの指を離した?


置いてきたのは、絡めた指と涙の君
連れてきたのは君の欠片だけ
冷たい床が僕の体温を奪っていく……
お願い、暫くこのままでいさせて……


静かな部屋、閉じた携帯の震える音が響く
冷たい、乾いた音
うずくまる僕には聞こえない

気付いた頃には遅くて……僕は君のSOSに気付けない

気付いてかけ直す電話、電話口で君が泣いているのが聞こえる

遠く離れた君には直ぐに会えるなんて思えないから、もし君に会えたら……と思ってしまう

会いたいと声を殺してなく君を今すぐ抱き締めたい
離れているから、遠いからって君は言うけど、僕は……………

今でも君が傍にいる気持ちでいたいんだ

だから、今すぐ君に伝えるよ

『真っ直ぐ君の元に向かう』と

電話口で君が謝る声が聞こえる、僕は扉を開けて闇へと飛び出す

今すぐ君の元に向かうから
待ってて



何となく書いてみた。

詩って難しい、ね